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2023.07.25更新

大切な子どもの歯はむし歯になりたくありませんよね。

 

むし歯予防の代表的なものとしては、「シーラント」と「フッ素塗布」があります。小児歯科ではよく行われる処置ですが、日常生活ではなかなか耳にすることのないワードです。今回は「シーラント」の目的や処置内容についてお話ししていきます。

 

大人の歯(永久歯)と子どもの歯(乳歯)では、実は乳歯のほうが複雑な形をしています。奥歯の嚙む面の溝が、乳歯のほうが永久歯に比べて深くなっているのです。この溝には磨き残しが溜まりやすいため、むし歯になるリスクも高くなってしまいます。

そこで予防策となるのがシーラントです。歯の溝を樹脂で滑らかに埋める処置で、「予防填塞処置」ともいいます。シーラントをはじめる年齢は、一般的に奥歯の乳歯が生えてくる3~4歳や、奥歯に永久歯が生えてくる5~6歳・12歳頃がよいでしょう。生え変わりのタイミングや生え始めは歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすいので積極的に予防することが大切です。

 

シーラントは歯を削ったり、痛みのある処置ではありませんので、お子様でも安心してお受けいただけます。処置に要する時間もおおよそ15分から30分ほどです。また、処置後の飲食も問題ありません。

① まず、歯の溝の汚れをブラシなどで綺麗にします。
② シーラントがとれにくくするための酸処理をします。薬剤を塗り、水で綺麗に洗い流します。
③ シーラントを歯の溝に塗布します。
④ 約20秒間光をあてて、シーラントを固めます。必要があれば、嚙み合わせのための調整をすることもあります。

 

シーラントをすることによってむし歯のリスクは格段に抑えることはできますが、だからといって歯磨きをおろそかにするとむし歯になってしまうので気をつけましょう。また、シーラントは永久的に歯の溝を埋めるものではありません。日常の中で歯を使っていくうちにシーラントはだんだんと擦り減ってきます。シーラントが十分に残っているか、定期的に歯科医院で診てもらい、必要があれば再処置をしてもらうようにしましょう。

シーラントの処置にご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック