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2024.06.28更新

今回は、乳歯の後ろから永久歯が生えてきた場合の対処方法についてご紹介します。乳歯から永久歯への生え変わりのタイミングはお子さまそれぞれで異なりますが、ごく稀に乳歯が抜けていないにもかかわらず永久歯が後ろから生えてくることがあります。予期せぬ状況に困惑してしまう保護者の方も少なくないかもしれません。そのような場合の対処方法を知っておきましょう。

 

●乳歯から永久歯への生え変わり

時期には個人差がありますが、5歳半から6歳頃になると乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。乳歯が生えている状態の顎の中では、生え変わりの時期までの間に永久歯が少しずつ成長し、時期を迎えると乳歯の歯の根が少しずつ吸収されていきます。歯の根が吸収されると安定感がなくなってぐらぐらと揺れるようになり、やがて乳歯が抜け落ちると永久歯が生えてくる、という仕組みです。

 

●乳歯の後ろから永久歯が生えてくる?

しかし、稀に乳歯が抜けていない状態であるにもかかわらず永久歯が乳歯の後ろから生えてくることがあります。特にこれは下顎の前歯でよく起こることです。生え変わりの時期は顎がまだ未熟な状態なので、永久歯が自ら生えるスペースを探して乳歯の内側から生えてきます。

 

●乳歯の後ろから永久歯が生えてきたときの対処方法

乳歯の後ろから永久歯が生えてきたとしても、既に乳歯がぐらぐらしているようであればあまり心配はしなくても問題ありません。乳歯が自然に抜け落ちるのを待ちましょう。永久歯が生えてきてから2週間ほど経っても乳歯が動揺せず、抜けそうな気配がない場合は一度歯科医院を受診して相談してみてください。場合によっては乳歯の抜歯が選択されるケースもあります。また、乳歯の後ろ(内側)から生えてきた永久歯は徐々に正しい位置に移動していくのが一般的な動きです。しばらくは様子をみていても問題ありませんが、ある程度時間が経っても歯が移動しない場合も歯科医院での相談が必要になることがあります。

 

●まとめ

今回は、乳歯の後ろから永久歯が生えてきた場合の対処方法についてご紹介しました。乳歯から永久歯への生え変わりの時期はお子さまのお口の中をよく観察するようにし、適切に生え変わりが進むように見守っていきましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.05.31更新

今回は、熱中症対策だけでなく歯のためにも大切な「水分補給」についてご紹介します。汗ばむ日も増え夏の訪れを感じるようになってきました。夏は特に熱中症対策のために水分補給が大切ですが、この水分補給は歯の健康を守るためにも非常に重要な役割を果たしています。

 

●体の水分量
人間の体の水分量は年齢により異なります。一般的に成人の場合は約60%といわれているのに対し、子どもは体重の約70~80%が水分です。つまり、大人よりもより多くの水分が必要ともいえます。体の中の水分は摂取と排出のバランスによって一定量に調節されていますが、暑さで汗をかくなどして水分量が減っているにもかかわらず摂取が追い付いていないと、このバランスが崩れて脱水症や熱中症をおこしてしまうのです。特に、子どもの場合は自分で脱水の症状に気づけないことも多く注意が必要です。

 

●歯の健康を守るためにも大切な水分補給
体の水分量が足りていれば、唾液も十分に分泌されます。唾液はお口の中を潤すだけでなく、汚れを洗い流す作用(自浄作用)や細菌の働きを抑制する作用など様々な働きをもつため、唾液が十分に分泌されていることはむし歯などの歯のトラブルを防ぐことにも繋がります。したがって、適切な水分補給は熱中症対策になるだけでなく、歯の健康を守るためにも非常に大切です。

 

●水分補給で何を飲む?
水分補給といっても、何を飲んでもよいというわけではありません。スポーツドリンクやジュースは糖分が多く含まれるため、一日に何度も多量を飲むのはむし歯を予防する観点からもあまりおすすめできません。スポーツドリンクには熱中症予防にも効果的ではありますが、ミネラルなどの要素以上に糖分が多く含まれています。さらに、ドリンク自体の酸性度も低いため、お口の中の状態が酸性に傾いて歯が脱灰しやすい環境をつくってしまいます。したがって、激しい運動などをするとき以外は基本的に水を飲むのがおすすめです。

 

●まとめ
今回は、歯の健康のためにも大切な「水分補給」についてご紹介しました。適切な水分補給で熱中症を予防するとともに、歯やお口の健康も守りましょう。
お子さまのお口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.04.26更新

今回は、学校歯科健診についてご紹介します。


学校保健法の規則に基づき、学校では毎年6月30日までに歯科健診が行われるよう定められています。そろそろ予定されている、というお子さまも多いのではないでしょうか。学校歯科健診では、子どもの成長の様子を把握し、潜在する病気を早期に発見して適切な処置に繋げることを目的としています。

 

●学校歯科健診におけるチェックポイント
歯科健診では歯だけを診ていると思われがちですが、実は姿勢や顔全体のバランス、口周りの各部位についても歯科医師は観察しています。健診における主な要点は以下の6点です。

 

①姿勢、顎顔面全体のバランス
②口周囲、口腔内の状態(口唇、口角、舌、舌小帯、口蓋、口腔粘膜)
③歯並び、噛み合わせ、顎関節の状態
④プラーク(歯垢)の付着状況
⑤歯ぐきの状態(発赤、腫れ、出血など)
⑥歯の状態(むし歯の有無や進行状況)

 

●健診結果表の見方
学校健診から少し経った頃に、健診結果が記されている用紙が各ご家庭に配布されるかと思います。見慣れない記号が並んでいるかもしれませんが、代表的なものを知っておきましょう。

 

・C
歯の表面が溶かされる病気、つまりむし歯です。英語のCaries(カリエス:むし歯)の略で、「CO」と記載されている場合は「要観察の初期むし歯」を意味します。Cのうしろに1~4の数字が記されている場合は既に進行していて治療が必要なむし歯なので、可及的速やかに歯科医院を受診しましょう。

 

・G
歯ぐきに炎症が起きる病気、つまり歯肉炎です。「GO」と記載されている場合は、定期的な観察が必要な「初期の歯肉炎」を意味します。歯石の付着も認められる場合は、歯科医院で専門的なクリーニングを受けるなどして早めに検査や治療を受けましょう。

 

●まとめ
今回は、学校歯科健診についてご紹介しました。学校歯科健診はあくまでも健康であるかどうかをふるい分けるスクリーニングであるため、医学的な確定診断を行うものではありません。もし健診結果に歯科医院を受診するよう記載がある場合は、できるだけ早く検査や治療を受ける必要があります。また、学校歯科健診で異常がみつからなかったとしても、半年に一度程度は歯科医院を受診し、定期検診や歯磨き指導を受けましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.03.27更新

今回は、歯ブラシを交換するタイミングについてご紹介します。
毎日使う歯ブラシですが、定期的に交換をしていますか?歯ブラシは使っていくうちに徐々に毛先が開いてきてしまいます。効率よく歯磨きをするためにも、歯ブラシの毛先の状態を見極めて交換をするようにしましょう。

 

●毛先が開いた歯ブラシで磨き続けると?
毛先が開いた歯ブラシは、新しい歯ブラシに比べて汚れを落とす力が弱くなってしまいます。毛先が少しだけ開いた歯ブラシではプラークを落とす力は約8割に、毛先が完全に開いた歯ブラシでは約6割になってしまうという研究結果もあるほどです。ブラシの毛先が開いている状態だと、歯の表面にブラシが当たらないためいくら正しく磨いていたとしてもプラークが落としづらくなってしまいます。

 

●歯ブラシを交換する3つのタイミング
・歯ブラシの毛先が開いてきたとき
歯を磨くときに強い力で磨きすぎると、早くに歯ブラシの毛先が開いてきてしまいます。歯ブラシを裏側から見たときにヘッドから毛先がはみ出ていたら、それは毛先が開いてきたということです。新しい歯ブラシに交換しましょう。

 

・毛の弾力がなくなってきたとき
新しい歯ブラシの毛には弾力がありますが、毎日使っていくうちにそれもなくなってきます。その状態で使い続けると本当にブラシを当てたい場所にブラシの毛先が当たらず、歯ぐきなどを傷つけてしまう可能性があります。

 

・1ヶ月経過したとき
適切に洗浄や保管をしていても、毎日使っていると歯ブラシに細菌が繁殖して不潔になってしまいます。もしブラシの毛先が開いたり弾力がなくなったりしていなくても、1ヶ月が経ったら交換するようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、歯ブラシを交換するタイミングについてご紹介しました。常に清潔な状態の歯ブラシで効率よく歯磨きをするためにも、適切な時期に歯ブラシは交換するようにしましょう。大切な歯をむし歯や歯肉炎から守るためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさないことが大切です。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.02.26更新

今回は、デンタルフロスについてご紹介します。
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、むし歯や歯肉炎のリスクも高くなります。いつも以上に丁寧に仕上げ磨きをすることが大切です。歯ブラシで磨くのが難しい歯と歯の隙間におすすめしたいのが、デンタルフロスです。歯ブラシで磨くだけではお口の中のプラークの6割ほどしか落とせないと言われていますが、デンタルフロスなどの補助清掃用具を併用することで8割ほどのプラークを落とせるようになります。

 

●デンタルフロスとは
細いナイロンの線維をより合わせてつくった糸状の補助清掃用具をデンタルフロスといいます。プラークを絡めとるように取り除くことができるため、汚れがたまりやすく、かつ歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間に使います。形態などいくつか種類があり、ロール状になったものを自分で切って使うイメージがある方も多いかもしれませんが、お子さまの仕上げ磨きに使用する際には持ち手のついたホルダータイプがおすすめです。

 

●デンタルフロスの使い方
歯が生え始めのころは歯と歯の間にある程度隙間があるため、歯ブラシだけでも十分に磨けるかもしれません。隙間が狭くなってくる2歳頃から、仕上げ磨きの際に保護者の方がデンタルフロスを使いましょう。小学校高学年ごろになり細かい動きもできるようになったら、自分で使っても大丈夫です。その際もできるだけ保護者の方がそばで見守るようにしましょう。

デンタルフロスは、糸の部分を歯と歯の間にあて、のこぎりのように前後に動かしながら糸を入れていきます。垂直に力をかけると歯ぐきを傷つけてしまうことがあるため気をつけましょう。糸を歯の面(両方)に沿わせながら数回上下に動かし、プラークを絡めとります。糸を取り出すときも、前後に動かしながらゆっくり引き抜きます。糸についた汚れは水で洗い流してから、次の場所に移るようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、デンタルフロスについてご紹介しました。毎回の歯磨きで使うのが大変な場合は、夜寝る前の歯磨きの際に使うようにしましょう。大切な歯をむし歯や歯肉炎から守るためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさないことが大切です。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.01.25更新


下の前歯が生え始める生後6か月頃からお子さまの歯磨きもスタートする方がほとんどかと思います。お子さま用の歯磨き粉を選ぶときに必ずチェックしたいのが、フッ素の濃度です。フッ素は食品やお茶などにも含まれる自然由来のミネラル成分で、むし歯予防に効果的であるとしてWHO(世界保健機関)も使用を推奨しています。

 


〇フッ素の効果
フッ素の効果は主に3つで、

・歯の再石灰化を促進する
・歯質を強化する
・細菌の働きを弱める

などのことが期待されています。

 

〇変更後の推奨使用量
以前はフッ素の推奨使用量は0~5歳頃までは500ppm、6歳~14歳頃までは1,000ppmとされていましたが、この推奨使用量が変更になりました。新しくなった推奨使用量は以下のようになっています。

・0歳(生後6ヶ月ごろ)~2歳
1,000ppmを米粒大(1~2mm)

・3歳~5歳
1,000ppmをグリーンピース大(約5mm)

・6歳~
1,500ppmを歯ブラシ全体に(1.5~2cm)

フッ素の濃度は歯磨き粉のパッケージに明記されているので、よく確認して選んでみてください。

 

〇使用後の注意点
フッ素入り歯磨き粉を使った後は、うがいをしすぎないようにしましょう。せっかくのフッ素が流れ出てしまうと、効果が半減してしまいます。なるべくお口の中にフッ素が残るように、少量の水で1回うがいする程度にとどめましょう。

 

まだうがいができない赤ちゃんは、無理に口をゆすがなくても大丈夫です。ぶくぶくうがいができるようになるのは早くても2歳前後なので、それまではガーゼやティッシュで余剰の歯磨き粉をふき取る程度で問題ありません(フッ素は使用量を守れば安全なものなので、飲み込んでしまっても大丈夫です)。使用後の歯磨き粉は、必ずお子様の手の届かない場所に保管しましょう。

 

〇まとめ
今回ご紹介したのは毎日ご自宅で使っていただける歯磨き粉ですが、歯科医院でフッ素を塗布する方法もあります。歯科医院では、市販の歯磨き粉よりもずっと濃度が高いものを取り扱っているため、一層の効果を期待できるでしょう。また、乳歯のエナメル質は永久歯に比べて柔らかくむし歯になりやすいため、定期的にフッ素塗布を受けるのは特におすすめです。

 

毎日の丁寧なセルフケアと定期的な歯科の受診で、効率よくむし歯を予防しましょう。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.12.26更新

今回は、乳歯が生える時期と本数についてご紹介します。
個人差はありますが、生後5~6ヶ月ごろになると乳歯が生えてきます。どのような順番で、何本生えてくるのでしょうか。

 

●乳歯が生え始める兆候
生後4~7か月ごろになると、歯ぐきがむず痒いようなしぐさを見せる、よだれが増える、夜泣きをするなどのことがあります。これらは乳歯が生え始めるサインのひとつです。乳歯が生えて不快感が解消されると、これらのサインも自然と消えることがほとんどです。

 

●生後5~6ヶ月ごろ/下の前歯(乳中切歯)
一番最初に生えてくる乳歯は、ほとんどの場合で下の前歯です。歯が生えたら、歯ブラシでの歯磨きも始めましょう。

 

●生後7~9ヶ月ごろ/上の前歯(乳中切歯)
次に、上の前歯が生えてきます。歯と歯の間に多少の隙間があったとしても、「すきっ歯ではないか?」と心配する必要はありません。乳歯は永久歯よりも小さいので、将来的に永久歯に生え変わるときに必要なスペースです。

 

●生後11ヶ月~1歳ごろ/前から2番目の歯(乳側切歯)
このころになると、上下合わせて8本の歯が生えそろうようになります。乳側切歯が生える順番は個人差によって入れ替わることもあるので、上下どちらが先に生えてきても問題ありません。

 

●1歳~1歳6ヶ月ごろ/前から4番目の奥歯(第一乳臼歯)
1歳半ごろまでには奥歯が生え始めます。奥歯は特にむし歯のリスクも高いので、溝に汚れが残らないようにしっかり磨きましょう。

 

●1歳4ヶ月~1歳6ヶ月ごろ/前から3番目の歯(乳犬歯)
前から順番に生えてくると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的には第一乳臼歯が生えた後に乳犬歯が生えることが多いとされています。

 

●1歳8ヶ月~2歳ごろ/一番奥の歯(第二乳臼歯)
最後に奥歯が生え、20本の乳歯がすべて生えそろいます。

 

●まとめ
今回は、乳歯が生える時期と本数についてご紹介しました。時期や順番はあくまでも目安であり、個人差によって多少ずれることもあります。6~7ヶ月程度の差であれば特に問題ありませんが、それ以上たっても歯が生えてこないことがあれば、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.11.24更新

今回は、ワンタフトブラシについてご紹介します。
乳歯から永久歯の生え変わり期は、特に丁寧に仕上げ磨きをすることが大切です。奥歯や生えかけの6歳臼歯は、ヘッドの小さい子ども用歯ブラシであっても磨きづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。そのようなときにおすすめしたいのが、ワンタフトブラシです。

 

●ワンタフトブラシとは
ワンタフトブラシとは、ヘッドが小さく毛束も1つの歯ブラシです。毛束の形状は鉛筆のように先端が尖っています。通常の歯ブラシでは磨きにくいところも、ワンタフトブラシであればテクニックいらずで磨くことができるとても便利な歯磨きツールです。

 

●ワンタフトブラシの使い方
通常の歯ブラシと同じように、鉛筆をもつように軽い力で握ります。尖っている毛束の先が磨きたいところにしっかりフィットするように、ワンタフトブラシを歯面に当て、小刻みに動かすように磨きましょう。生えかけの6歳臼歯(第一大臼歯)は手前の歯よりも低い位置にあるため、通常の歯ブラシではなかなか毛先がフィットしません。ワンタフトブラシはヘッドが極小サイズなので、ブラシが奥まで簡単に届きます。また、乳歯が抜けて隙間ができている箇所や歯列が凹凸になっている箇所、矯正装置の周りを磨くときにもワンタフトブラシは非常におすすめです。使用後のワンタフトブラシは流水下でしっかり洗い、よく乾燥させて保管します。毛先が開いてきたら、もしくは1カ月程度で新しいものに交換するようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、ワンタフトブラシについてご紹介しました。一度使っていただけば、その便利さに驚く方も多いはずです。毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診で、大切は歯をむし歯から守りましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.10.26更新

今回は、6歳臼歯についてご紹介します。
小学校に入る頃になると、乳歯のさらに奥に永久歯が生えてきます。「6歳臼歯」と言われることも多いこの歯はどのような特徴があるのでしょうか。また、むし歯にしないためにはどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。

 

●6歳臼歯とはどのような歯?
「6歳臼歯」とは、第一大臼歯のことです。乳歯に代わって生えてくるのではなく、乳歯の奥歯のさらに後ろに生えてきます。第一大臼歯は永久歯の中でも最も大きいため、噛み合わせの基準となると同時に、噛む力を発揮するにあたっても重要な歯です。
6歳頃を目安に生えてくる歯であるため「6歳臼歯」と呼ばれることがありますが、早いお子さまでは4歳半ごろに生えてくるケースもあります。生えてくる時期は個人差があるため、6歳になってすぐに生えてこないからといって過度に心配する必要もありません。

 

●6歳臼歯が生えてきたら気をつけたいこと
6歳臼歯は生え始めてから完全に萌出するまでに時間がかかります。特に、生えかけの段階での歯磨きは非常に重要です。

・6歳臼歯は噛む面の溝が深く、複雑な形態をしているため、汚れが残りやすい
・生えかけの段階では手前の歯よりも高さが低く、歯の一部分に歯ぐきが覆いかぶさっているため歯ブラシが届きにくい(できるだけ毛先を歯ぐきの下に入れるように工夫する)
・生えかけの段階では歯ぐきが腫れたり痛みや違和感を生じることもあるため、歯ブラシが当たるのを子どもが嫌がる可能性がある

 

●6歳臼歯を守るために
上記に挙げたような理由により、6歳臼歯はむし歯のリスクが非常に高い歯です。生涯にわたって6歳臼歯を健康に保つために、以下のようなことを心がけましょう。

・仕上げ磨きを毎日丁寧に行う
・歯科医院でフッ素塗布やシーラントの処置を行う
・歯科医院での定期検診を欠かさない

 

●まとめ
今回は、6歳臼歯についてご紹介しました。毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診で、大切は歯をむし歯から守りましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.10.04更新

今回は、仕上げ磨きはいつまで続けるべきかについてご紹介します。
お子さまの大切な歯をむし歯や歯肉炎などのトラブルから避けるためにも、仕上げ磨きはとても大切です。

 

●仕上げ磨きの必要性
3歳ごろからお子さまが自分で歯磨きをするようになるケースも多いかと思いますが、まだまだ一人では十分に磨くことができません。プラークをしっかりと落とすには歯ブラシを小刻みに動かす必要がありますが、細かい動作をすることはまだ難しい年齢です。また、力の入れ方を加減できずに強い力でごしごし磨いてしまったり、同じところばかりを磨いてしまって全体を磨けていないということも散見されます。したがって、お子さまが一人で磨くようになってもしばらくは保護者の方による仕上げ磨きが欠かせません。

 

●仕上げ磨きは何歳まで?
お子さまが歯磨きの練習を重ね、正しく磨けるようになるまでには時間がかかります。それまでは仕上げ磨きを毎日することをおすすめしますが、その一つの目安となるのが12歳ごろです。この年頃になると、「なぜ歯磨きをしなければならないのか」「むし歯や歯肉炎を予防するために歯磨きが必要である」ということを理解できるようになります。また、歯ブラシの使い方や力の加減も上手にコントロールできるようになってくるでしょう。そして、この年頃には多くのお子さまが乳歯から永久歯への生え変わりが完了します。それまでは保護者の方が毎日丁寧に仕上げ磨きをするようにしましょう。

 

●仕上げ磨きのポイント

夜間は唾液の分泌量が減り、お口の中がむし歯になりやすい環境になります。寝る前はしっかり仕上げ磨きをする習慣を身につけることが大切です。また、立ったまま・座ったままの状態では奥歯や歯の裏側まで十分に磨けないため、仰向けに寝転んだ姿勢で行います。磨く際は力加減が強くなり過ぎないよう、歯ブラシの毛先が変形しない程度の力で優しく磨きましょう。

 

毎日の丁寧な仕上げ磨きとあわせて、定期的な検診も受けましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

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