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2024.03.27更新

今回は、歯ブラシを交換するタイミングについてご紹介します。
毎日使う歯ブラシですが、定期的に交換をしていますか?歯ブラシは使っていくうちに徐々に毛先が開いてきてしまいます。効率よく歯磨きをするためにも、歯ブラシの毛先の状態を見極めて交換をするようにしましょう。

 

●毛先が開いた歯ブラシで磨き続けると?
毛先が開いた歯ブラシは、新しい歯ブラシに比べて汚れを落とす力が弱くなってしまいます。毛先が少しだけ開いた歯ブラシではプラークを落とす力は約8割に、毛先が完全に開いた歯ブラシでは約6割になってしまうという研究結果もあるほどです。ブラシの毛先が開いている状態だと、歯の表面にブラシが当たらないためいくら正しく磨いていたとしてもプラークが落としづらくなってしまいます。

 

●歯ブラシを交換する3つのタイミング
・歯ブラシの毛先が開いてきたとき
歯を磨くときに強い力で磨きすぎると、早くに歯ブラシの毛先が開いてきてしまいます。歯ブラシを裏側から見たときにヘッドから毛先がはみ出ていたら、それは毛先が開いてきたということです。新しい歯ブラシに交換しましょう。

 

・毛の弾力がなくなってきたとき
新しい歯ブラシの毛には弾力がありますが、毎日使っていくうちにそれもなくなってきます。その状態で使い続けると本当にブラシを当てたい場所にブラシの毛先が当たらず、歯ぐきなどを傷つけてしまう可能性があります。

 

・1ヶ月経過したとき
適切に洗浄や保管をしていても、毎日使っていると歯ブラシに細菌が繁殖して不潔になってしまいます。もしブラシの毛先が開いたり弾力がなくなったりしていなくても、1ヶ月が経ったら交換するようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、歯ブラシを交換するタイミングについてご紹介しました。常に清潔な状態の歯ブラシで効率よく歯磨きをするためにも、適切な時期に歯ブラシは交換するようにしましょう。大切な歯をむし歯や歯肉炎から守るためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさないことが大切です。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.02.26更新

今回は、デンタルフロスについてご紹介します。
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、むし歯や歯肉炎のリスクも高くなります。いつも以上に丁寧に仕上げ磨きをすることが大切です。歯ブラシで磨くのが難しい歯と歯の隙間におすすめしたいのが、デンタルフロスです。歯ブラシで磨くだけではお口の中のプラークの6割ほどしか落とせないと言われていますが、デンタルフロスなどの補助清掃用具を併用することで8割ほどのプラークを落とせるようになります。

 

●デンタルフロスとは
細いナイロンの線維をより合わせてつくった糸状の補助清掃用具をデンタルフロスといいます。プラークを絡めとるように取り除くことができるため、汚れがたまりやすく、かつ歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間に使います。形態などいくつか種類があり、ロール状になったものを自分で切って使うイメージがある方も多いかもしれませんが、お子さまの仕上げ磨きに使用する際には持ち手のついたホルダータイプがおすすめです。

 

●デンタルフロスの使い方
歯が生え始めのころは歯と歯の間にある程度隙間があるため、歯ブラシだけでも十分に磨けるかもしれません。隙間が狭くなってくる2歳頃から、仕上げ磨きの際に保護者の方がデンタルフロスを使いましょう。小学校高学年ごろになり細かい動きもできるようになったら、自分で使っても大丈夫です。その際もできるだけ保護者の方がそばで見守るようにしましょう。

デンタルフロスは、糸の部分を歯と歯の間にあて、のこぎりのように前後に動かしながら糸を入れていきます。垂直に力をかけると歯ぐきを傷つけてしまうことがあるため気をつけましょう。糸を歯の面(両方)に沿わせながら数回上下に動かし、プラークを絡めとります。糸を取り出すときも、前後に動かしながらゆっくり引き抜きます。糸についた汚れは水で洗い流してから、次の場所に移るようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、デンタルフロスについてご紹介しました。毎回の歯磨きで使うのが大変な場合は、夜寝る前の歯磨きの際に使うようにしましょう。大切な歯をむし歯や歯肉炎から守るためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさないことが大切です。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2024.01.25更新


下の前歯が生え始める生後6か月頃からお子さまの歯磨きもスタートする方がほとんどかと思います。お子さま用の歯磨き粉を選ぶときに必ずチェックしたいのが、フッ素の濃度です。フッ素は食品やお茶などにも含まれる自然由来のミネラル成分で、むし歯予防に効果的であるとしてWHO(世界保健機関)も使用を推奨しています。

 


〇フッ素の効果
フッ素の効果は主に3つで、

・歯の再石灰化を促進する
・歯質を強化する
・細菌の働きを弱める

などのことが期待されています。

 

〇変更後の推奨使用量
以前はフッ素の推奨使用量は0~5歳頃までは500ppm、6歳~14歳頃までは1,000ppmとされていましたが、この推奨使用量が変更になりました。新しくなった推奨使用量は以下のようになっています。

・0歳(生後6ヶ月ごろ)~2歳
1,000ppmを米粒大(1~2mm)

・3歳~5歳
1,000ppmをグリーンピース大(約5mm)

・6歳~
1,500ppmを歯ブラシ全体に(1.5~2cm)

フッ素の濃度は歯磨き粉のパッケージに明記されているので、よく確認して選んでみてください。

 

〇使用後の注意点
フッ素入り歯磨き粉を使った後は、うがいをしすぎないようにしましょう。せっかくのフッ素が流れ出てしまうと、効果が半減してしまいます。なるべくお口の中にフッ素が残るように、少量の水で1回うがいする程度にとどめましょう。

 

まだうがいができない赤ちゃんは、無理に口をゆすがなくても大丈夫です。ぶくぶくうがいができるようになるのは早くても2歳前後なので、それまではガーゼやティッシュで余剰の歯磨き粉をふき取る程度で問題ありません(フッ素は使用量を守れば安全なものなので、飲み込んでしまっても大丈夫です)。使用後の歯磨き粉は、必ずお子様の手の届かない場所に保管しましょう。

 

〇まとめ
今回ご紹介したのは毎日ご自宅で使っていただける歯磨き粉ですが、歯科医院でフッ素を塗布する方法もあります。歯科医院では、市販の歯磨き粉よりもずっと濃度が高いものを取り扱っているため、一層の効果を期待できるでしょう。また、乳歯のエナメル質は永久歯に比べて柔らかくむし歯になりやすいため、定期的にフッ素塗布を受けるのは特におすすめです。

 

毎日の丁寧なセルフケアと定期的な歯科の受診で、効率よくむし歯を予防しましょう。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.12.26更新

今回は、乳歯が生える時期と本数についてご紹介します。
個人差はありますが、生後5~6ヶ月ごろになると乳歯が生えてきます。どのような順番で、何本生えてくるのでしょうか。

 

●乳歯が生え始める兆候
生後4~7か月ごろになると、歯ぐきがむず痒いようなしぐさを見せる、よだれが増える、夜泣きをするなどのことがあります。これらは乳歯が生え始めるサインのひとつです。乳歯が生えて不快感が解消されると、これらのサインも自然と消えることがほとんどです。

 

●生後5~6ヶ月ごろ/下の前歯(乳中切歯)
一番最初に生えてくる乳歯は、ほとんどの場合で下の前歯です。歯が生えたら、歯ブラシでの歯磨きも始めましょう。

 

●生後7~9ヶ月ごろ/上の前歯(乳中切歯)
次に、上の前歯が生えてきます。歯と歯の間に多少の隙間があったとしても、「すきっ歯ではないか?」と心配する必要はありません。乳歯は永久歯よりも小さいので、将来的に永久歯に生え変わるときに必要なスペースです。

 

●生後11ヶ月~1歳ごろ/前から2番目の歯(乳側切歯)
このころになると、上下合わせて8本の歯が生えそろうようになります。乳側切歯が生える順番は個人差によって入れ替わることもあるので、上下どちらが先に生えてきても問題ありません。

 

●1歳~1歳6ヶ月ごろ/前から4番目の奥歯(第一乳臼歯)
1歳半ごろまでには奥歯が生え始めます。奥歯は特にむし歯のリスクも高いので、溝に汚れが残らないようにしっかり磨きましょう。

 

●1歳4ヶ月~1歳6ヶ月ごろ/前から3番目の歯(乳犬歯)
前から順番に生えてくると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的には第一乳臼歯が生えた後に乳犬歯が生えることが多いとされています。

 

●1歳8ヶ月~2歳ごろ/一番奥の歯(第二乳臼歯)
最後に奥歯が生え、20本の乳歯がすべて生えそろいます。

 

●まとめ
今回は、乳歯が生える時期と本数についてご紹介しました。時期や順番はあくまでも目安であり、個人差によって多少ずれることもあります。6~7ヶ月程度の差であれば特に問題ありませんが、それ以上たっても歯が生えてこないことがあれば、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.11.24更新

今回は、ワンタフトブラシについてご紹介します。
乳歯から永久歯の生え変わり期は、特に丁寧に仕上げ磨きをすることが大切です。奥歯や生えかけの6歳臼歯は、ヘッドの小さい子ども用歯ブラシであっても磨きづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。そのようなときにおすすめしたいのが、ワンタフトブラシです。

 

●ワンタフトブラシとは
ワンタフトブラシとは、ヘッドが小さく毛束も1つの歯ブラシです。毛束の形状は鉛筆のように先端が尖っています。通常の歯ブラシでは磨きにくいところも、ワンタフトブラシであればテクニックいらずで磨くことができるとても便利な歯磨きツールです。

 

●ワンタフトブラシの使い方
通常の歯ブラシと同じように、鉛筆をもつように軽い力で握ります。尖っている毛束の先が磨きたいところにしっかりフィットするように、ワンタフトブラシを歯面に当て、小刻みに動かすように磨きましょう。生えかけの6歳臼歯(第一大臼歯)は手前の歯よりも低い位置にあるため、通常の歯ブラシではなかなか毛先がフィットしません。ワンタフトブラシはヘッドが極小サイズなので、ブラシが奥まで簡単に届きます。また、乳歯が抜けて隙間ができている箇所や歯列が凹凸になっている箇所、矯正装置の周りを磨くときにもワンタフトブラシは非常におすすめです。使用後のワンタフトブラシは流水下でしっかり洗い、よく乾燥させて保管します。毛先が開いてきたら、もしくは1カ月程度で新しいものに交換するようにしましょう。

 

●まとめ
今回は、ワンタフトブラシについてご紹介しました。一度使っていただけば、その便利さに驚く方も多いはずです。毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診で、大切は歯をむし歯から守りましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.10.26更新

今回は、6歳臼歯についてご紹介します。
小学校に入る頃になると、乳歯のさらに奥に永久歯が生えてきます。「6歳臼歯」と言われることも多いこの歯はどのような特徴があるのでしょうか。また、むし歯にしないためにはどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。

 

●6歳臼歯とはどのような歯?
「6歳臼歯」とは、第一大臼歯のことです。乳歯に代わって生えてくるのではなく、乳歯の奥歯のさらに後ろに生えてきます。第一大臼歯は永久歯の中でも最も大きいため、噛み合わせの基準となると同時に、噛む力を発揮するにあたっても重要な歯です。
6歳頃を目安に生えてくる歯であるため「6歳臼歯」と呼ばれることがありますが、早いお子さまでは4歳半ごろに生えてくるケースもあります。生えてくる時期は個人差があるため、6歳になってすぐに生えてこないからといって過度に心配する必要もありません。

 

●6歳臼歯が生えてきたら気をつけたいこと
6歳臼歯は生え始めてから完全に萌出するまでに時間がかかります。特に、生えかけの段階での歯磨きは非常に重要です。

・6歳臼歯は噛む面の溝が深く、複雑な形態をしているため、汚れが残りやすい
・生えかけの段階では手前の歯よりも高さが低く、歯の一部分に歯ぐきが覆いかぶさっているため歯ブラシが届きにくい(できるだけ毛先を歯ぐきの下に入れるように工夫する)
・生えかけの段階では歯ぐきが腫れたり痛みや違和感を生じることもあるため、歯ブラシが当たるのを子どもが嫌がる可能性がある

 

●6歳臼歯を守るために
上記に挙げたような理由により、6歳臼歯はむし歯のリスクが非常に高い歯です。生涯にわたって6歳臼歯を健康に保つために、以下のようなことを心がけましょう。

・仕上げ磨きを毎日丁寧に行う
・歯科医院でフッ素塗布やシーラントの処置を行う
・歯科医院での定期検診を欠かさない

 

●まとめ
今回は、6歳臼歯についてご紹介しました。毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診で、大切は歯をむし歯から守りましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.10.04更新

今回は、仕上げ磨きはいつまで続けるべきかについてご紹介します。
お子さまの大切な歯をむし歯や歯肉炎などのトラブルから避けるためにも、仕上げ磨きはとても大切です。

 

●仕上げ磨きの必要性
3歳ごろからお子さまが自分で歯磨きをするようになるケースも多いかと思いますが、まだまだ一人では十分に磨くことができません。プラークをしっかりと落とすには歯ブラシを小刻みに動かす必要がありますが、細かい動作をすることはまだ難しい年齢です。また、力の入れ方を加減できずに強い力でごしごし磨いてしまったり、同じところばかりを磨いてしまって全体を磨けていないということも散見されます。したがって、お子さまが一人で磨くようになってもしばらくは保護者の方による仕上げ磨きが欠かせません。

 

●仕上げ磨きは何歳まで?
お子さまが歯磨きの練習を重ね、正しく磨けるようになるまでには時間がかかります。それまでは仕上げ磨きを毎日することをおすすめしますが、その一つの目安となるのが12歳ごろです。この年頃になると、「なぜ歯磨きをしなければならないのか」「むし歯や歯肉炎を予防するために歯磨きが必要である」ということを理解できるようになります。また、歯ブラシの使い方や力の加減も上手にコントロールできるようになってくるでしょう。そして、この年頃には多くのお子さまが乳歯から永久歯への生え変わりが完了します。それまでは保護者の方が毎日丁寧に仕上げ磨きをするようにしましょう。

 

●仕上げ磨きのポイント

夜間は唾液の分泌量が減り、お口の中がむし歯になりやすい環境になります。寝る前はしっかり仕上げ磨きをする習慣を身につけることが大切です。また、立ったまま・座ったままの状態では奥歯や歯の裏側まで十分に磨けないため、仰向けに寝転んだ姿勢で行います。磨く際は力加減が強くなり過ぎないよう、歯ブラシの毛先が変形しない程度の力で優しく磨きましょう。

 

毎日の丁寧な仕上げ磨きとあわせて、定期的な検診も受けましょう。
WEBからのご予約は24時間可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.08.28更新

今回は、アイスクリームやかき氷はむし歯になりやすいのかについてご紹介します。
暑いこの時期はアイスクリームやかき氷がおいしい季節ですよね。特に夏休みにはお祭りなどのイベントで食べる機会も多いかと思います。

 

●むし歯の原因は
そもそものむし歯の原因は、プラーク(歯垢)の中にいるむし歯原因菌が産生する酸です。この酸により、エナメル質が溶かされてむし歯になります。むし歯原因菌が餌としているのは糖質ですが、この糖質には様々な種類があります。中でも多くのおやつに含まれる「ショ糖(砂糖)」はむし歯原因菌が好む糖質なので、注意が必要なのです。

 

●むし歯になりやすいおやつとは
むし歯になりやすいおやつの特徴は、①糖質が多く含まれている、②口の中に長時間停滞する、③歯にくっつきやすい、の3点です。つまり、飴やガム、チョコレート、ドーナツのようなものは歯にくっつきやすく、食べるのに時間がかかるものなので注意すべきでしょう。

 

●アイスクリームやかき氷はむし歯になりにくい
では、今回のテーマであるアイスクリームやかき氷はむし歯になりやすいのでしょうか。これらのおやつには糖質は含まれているものの、さっと溶けるため口の中に残る時間は短く、歯にもつきにくいものです。したがって、アイスクリームやかき氷はおやつの中ではむし歯になるリスクが比較的低いと言えます。ただし、アイスクリームの中にチョコレートやクッキーが入っているものはむし歯のリスクがやや上がるので気をつけましょう。そして、いくらむし歯のリスクが比較的低いからといって、食べすぎには要注意です。回数や食べる量を決めて、むし歯を予防しながらおいしくいただきましょう。

 

そして、夏休みの期間中には定期検診もお忘れなく。
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投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.07.25更新

大切な子どもの歯はむし歯になりたくありませんよね。

 

むし歯予防の代表的なものとしては、「シーラント」と「フッ素塗布」があります。小児歯科ではよく行われる処置ですが、日常生活ではなかなか耳にすることのないワードです。今回は「シーラント」の目的や処置内容についてお話ししていきます。

 

大人の歯(永久歯)と子どもの歯(乳歯)では、実は乳歯のほうが複雑な形をしています。奥歯の嚙む面の溝が、乳歯のほうが永久歯に比べて深くなっているのです。この溝には磨き残しが溜まりやすいため、むし歯になるリスクも高くなってしまいます。

そこで予防策となるのがシーラントです。歯の溝を樹脂で滑らかに埋める処置で、「予防填塞処置」ともいいます。シーラントをはじめる年齢は、一般的に奥歯の乳歯が生えてくる3~4歳や、奥歯に永久歯が生えてくる5~6歳・12歳頃がよいでしょう。生え変わりのタイミングや生え始めは歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすいので積極的に予防することが大切です。

 

シーラントは歯を削ったり、痛みのある処置ではありませんので、お子様でも安心してお受けいただけます。処置に要する時間もおおよそ15分から30分ほどです。また、処置後の飲食も問題ありません。

① まず、歯の溝の汚れをブラシなどで綺麗にします。
② シーラントがとれにくくするための酸処理をします。薬剤を塗り、水で綺麗に洗い流します。
③ シーラントを歯の溝に塗布します。
④ 約20秒間光をあてて、シーラントを固めます。必要があれば、嚙み合わせのための調整をすることもあります。

 

シーラントをすることによってむし歯のリスクは格段に抑えることはできますが、だからといって歯磨きをおろそかにするとむし歯になってしまうので気をつけましょう。また、シーラントは永久的に歯の溝を埋めるものではありません。日常の中で歯を使っていくうちにシーラントはだんだんと擦り減ってきます。シーラントが十分に残っているか、定期的に歯科医院で診てもらい、必要があれば再処置をしてもらうようにしましょう。

シーラントの処置にご興味のある方はお気軽に当院までご相談ください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

2023.06.26更新

今回は、子どものむし歯がなぜ進行が早いのかについてご紹介します。

お子さまの大切な歯は、むし歯から守りたいですよね。しかし、子どものむし歯は永久歯(大人の歯)に比べて進行が早いためあっという間に進んでしまうケースも多くみられます。

 

●子どもの歯と大人の歯の違い
乳歯(子供の歯)は永久歯に比べてエナメル質が薄いという特徴があります。そのため、一度エナメル質が溶け始めるとすぐに象牙質(エナメル質の内側の組織)に達してしまい、歯に穴があいたようになってしまうのです。

 

●おやつにも要注意
一日に何回もおやつを食べたり、だらだらと時間をかけて食べていると、お口の中がエナメル質が溶け出しやすい酸性の状態が長く続いてしまいます。そうすると、溶け出したエナメル質を補修する作用(再石灰化)が追い付かなくなり、むし歯が進行してしまいます。また、甘いおやつをたくさん食べることにも注意が必要です。砂糖などに含まれる糖質はむし歯原因菌の餌になるので、むし歯原因菌の活動がより活発になってしまいます。

 

●正しく丁寧な歯磨きでむし歯を予防しましょう
毎日の歯磨きは、むし歯を予防するためにとても大切です。丁寧に磨くことは勿論、12歳ごろまでは保護者の方の仕上げ磨きも毎日欠かさず行うようにしましょう。毎日お子さまのお口の中をチェックすることで小さな異変にも気が付くことができ、万一むし歯になってしまったとしても早期に治療ができる可能性が高くなります。

 


当院ではお子さまのフッ素塗布や定期検診も承っております。
WEBからのご予約は24時間可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック

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