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2023.03.30更新

今回は、お子さまの歯肉炎の種類や原因と対策についてご紹介します。


お子さまがご自身で歯を磨くのはなかなか難しいことです。磨いているつもりでも上手に磨けておらず、気が付いた時には歯肉炎になってしまっている、ということもよくあります。

 

歯磨きをしたときに歯ぐきから血が出たり、歯ぐきが赤みを帯びていてぶよぶよしている(腫れている)ような場合は、歯肉炎の可能性が高いです。

 

お子さまの歯肉炎は、大きく分けて4つの種類があります。

 

① 不潔性歯肉炎
歯磨きが行き届いておらず、歯にプラーク(歯垢)が溜まることにより歯ぐきに炎症が起きる歯肉炎です。お子さまの歯肉炎で最も多いのはこのタイプです。

このタイプの歯肉炎は、丁寧な歯磨きでプラークをしっかり落とすことがまず大切です。歯石がついている場合は、歯科医院でクリーニングをしてもらいましょう。

 

② 萌出性歯肉炎
6歳臼歯や12歳臼歯など、奥歯が生えてくるときに起こる歯肉炎です。歯が生え始めてから生え終わるまでの間、歯は歯ぐきに部分的に埋もれているような状態になります。そのすき間に汚れがたまりやすく歯ブラシも届きにくいため、炎症が起きやすい状況です。

このタイプの場合、炎症は一時的なものなので歯が生え終わる頃には症状が落ち着いてくることがほとんどです。しかし、汚れがたまった状態が続くと生えかけの歯であってもむし歯になるリスクは高くなりますので、保護者の方が丁寧に仕上げ磨きをすることでむし歯を予防しましょう。

 

③ 思春期性歯肉炎
10歳~15歳頃によくみられる歯肉炎で、ホルモンバランスの乱れや生活の変化により起こります。特に、ホルモンバランスが原因の場合は綺麗に歯が磨けていても起こりうる歯肉炎です。そのため、規則正しい生活習慣や、栄養バランスのとれた食事を心がけることで、可能な限りホルモンバランスを安定させることが大切です。

 

④ 若年性歯周炎
子どもの頃に歯肉炎にかかったまま放置した場合、侵襲性歯周炎を生じます。一般的な歯肉炎や歯周病は比較的ゆっくり進行するのに対し、侵襲性歯周炎は急速に進行します。この場合は速やかに歯科医院を受診し、治療を受けるようにしましょう。

 

お子さまの歯肉炎を予防するためには、歯科医院での定期的な検診を受けることも大切です。WEBからのご予約は24時間承っております。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック