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2023.05.30更新

下の前歯が生え始める生後6か月頃からお子さまの歯磨きもスタートする方がほとんどかと思いますが、子ども用の歯磨き粉はどんなものを使ったらよいのでしょうか?

 

今回は、お子さま向けの歯磨き粉の選び方をご紹介します。

 

大人用の歯磨き粉には、後味をすっきりさせるためのミントの香料、歯の表面を滑らかにするための研磨剤、お口の中に歯磨き粉の成分を分散させるための発泡剤が含まれています。

 

しかし、ミント味は子供には向きませんし、研磨剤は乳歯の柔らかいエナメル質をかえって傷つけてしまう可能性があります。発泡剤も、口の中が泡だらけになって磨き残しの原因となりかねません。

 

ですので、お子様には研磨剤や発泡剤が含まれていないジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。最近はぶどう味やいちご味など、お子さまが喜ぶようなフレーバーの歯磨き粉も多く市販されています。

 

そして、お子さま用の歯磨き粉を選ぶときに必ずチェックしたいのがフッ素濃度です。フッ素はWHO(世界保健機関)が「虫歯予防に効果的である」として使用を推奨している成分であり、使用量を守れば安全なものです。

 

特に、乳歯は大人の歯よりも柔らかくてむし歯になりやすいため、フッ素入りの歯磨き粉を使ってむし歯をしっかり予防したいですね。

 

歯磨き粉のパッケージにはフッ素濃度が明記されているので、よく確認するようにしましょう。生後6か月~5歳頃までは500ppm、6歳~14歳頃までは1,000ppmのフッ素濃度を目安に、歯磨き粉を選んでみてください。

 

また、2歳頃までは切った爪程度のごく少量を使用します。3歳~5歳頃までは5mm程度、
6歳~14歳頃までは1cm程度を目安に、適正量を使用するようにしましょう。

 

歯磨き後は少量の水で1回うがいする程度にとどめ、お口の中にフッ素の効果を残します。ぶくぶくうがいができるようになるのは早くても2歳前後になりますが、それまでは無理にうがいをする必要はありません。歯磨き粉は使用量を守れば安全なものなので、飲み込んでしまっても大丈夫です。

 

使用後の歯磨き粉は必ずお子様の手の届かない場所に保管するようにしてくださいね。

お子さまの歯磨き粉選びについてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。

投稿者: 藤田歯科豊中ステーションクリニック