鮮やかな若葉の緑がまぶしい今日この頃、まるで初夏のような陽気の日もありますね
さて今回は赤ちゃんのために必要な道具、哺乳瓶と口腔内の関係についてをご紹介します
哺乳瓶は今や赤ちゃんを育てる上でなくてはならない存在ですが、皆さんはどんな基準で哺乳瓶を選んでいますか?
・産婦人科で使っていた物と同じ物
・飲みやすそうな物
・デザインがかわいい物 など
どれがいいのかわからず、なんとなくで使っている人も多いのではないでしょうか
実は、哺乳瓶の乳首の形態は赤ちゃんにとってとても大切で、今後の舌の使い方や歯並びに影響を及ぼします!
どんな哺乳ビンや乳首を選んだら良い?
逆さまにして自然にたれてくるものは赤ちゃんの飲む力が発達しません
最初は飲みづらく嫌がるかもしれませんが根気よく使ってあげてください!
また、乳首は使っているとゴムが伸びて赤ちゃんが楽に吸ってしまい、上あごや舌の筋力を使わず口腔機能が育ちません。
伸びたら交換してあげるようにしましょう吸うときに上あごのアーチにしっかり届く長さの乳首を選んでくださいね。
特に注意していただきたいのが、早期でのストローマグの使用ですストローマグの使用は歯並びにとても影響してしまいます!
使用の目安としては、離乳食完了期以降で当院では勧めています
哺乳瓶むし歯について
哺乳瓶が原因のむし歯と聞いてもあまりピンとこない人の方が多いことかと思います
哺乳瓶むし歯の原因としては以下のようなものが挙げられます。
・哺乳瓶は口にミルクが溜まってる時間が長い
・その分、ミルクや糖分が歯に触れている時間も長い
・哺乳瓶をくわえたまま長時間過ごすことが多い
・寝かしつけに哺乳瓶でミルクをあげている
・哺乳瓶でスポーツドリンクや乳酸飲料などをあげている
母乳で寝かしつけをしたり、長時間くわえている場合は同じく哺乳瓶むし歯になります
つまり、哺乳瓶が原因というわけではなく、この時期の赤ちゃんの行動(長時間の授乳)が原因となります。
ストローマグでは中身や飲ませ方によりますが、哺乳瓶と同じようにしてミルクや母乳、甘い飲み物を長時間あげていれば哺乳瓶むし歯になる可能性は十分にあります
特にむし歯になりやすいのは睡眠中なので、寝かしつけに哺乳瓶でミルクをあげている場合は要注意です
歯のない時期は、口唇や舌の使い方を鍛える大切な時期です
赤ちゃんにできるだけたくさんミルクを飲ませたいという親心で、大きな穴の乳首を選んだり、赤ちゃんが吸えばミルクが簡単に出るような乳首を選んでしまうと、舌やあごを動かす筋肉を鍛えるチャンスがないまま大きくなってしまいます。
授乳で噛む力や正しい飲み込み方をみにつけることが、歯並びだけでなくその後の子どもの成長発育に大きく関係をしていきます。
是非、歯並びのよい子に育てるには、赤ちゃんが母乳に近い口の動きをするように工夫された哺乳瓶を選ぶことが大切です
また、むし歯は歯に付着した歯垢(プラーク)に存在する虫歯菌が酸を放出することで起きるので、就寝前に親御さんがお子様の歯をきちんと磨いてあげるようにしましょう!
お子様のお口の問題でわからないことや困ったことがある方は、お気軽にご相談してください